痛風とはどんな病気?
通風と聞くと、激しい痛みが思い浮かびますよね。痛風は、体内に尿酸がたまり、その結晶が関節にたまることで起こる病気です。食事が痛風に大きな影響を与えるため、どんな食べ物に気をつけるべきか知っておくことが大切です。このページでは、痛風の方が避けたほうが良い食べ物について、わかりやすく説明します。
痛風とはどんな病気?
痛風は、尿酸という物質が体内で増えすぎてしまうことで起こります。尿酸は、体が食べ物を分解する過程で作られるもので、通常は尿として体外に排出されますが、何らかの原因で尿酸が増えすぎると、関節にたまってしまい、激しい痛みを引き起こします。
たとえるなら、痛風は「ゴミがたまってゴミ箱からあふれてしまった状態」のようなもので、関節がそのあふれたゴミで詰まってしまう感じです。
痛風の方が避けるべき食べ物とは?
痛風を防ぐためには、尿酸を増やす原因となる食品を避けることが大切です。特に次のような食品には注意が必要です。
内臓類(レバーやホルモン): これらの食品はプリン体を多く含んでおり、尿酸値を上げる原因になります。
魚卵(たらこやいくら): 魚卵もプリン体が多く、痛風のリスクを高めます。
アルコール(ビールや日本酒): アルコールは尿酸の排出を妨げ、体内に尿酸がたまりやすくなります。
たとえるなら、これらの食べ物は「ゴミを増やす燃料」のようなもので、体内のゴミ箱(関節)をすぐにいっぱいにしてしまいます。
何を食べたらいいの?
通風を予防するためには、バランスの取れた食事が大切です。以下のような食品を積極的に摂ることで、尿酸値をコントロールしやすくなります。
野菜や果物: 食物繊維が豊富で、尿酸の排出を助けます。
水やお茶: 水分をしっかり摂ることで、尿酸が尿と一緒に排出されやすくなります。
低脂肪の乳製品: カルシウムが豊富で、尿酸の結晶化を防ぐ効果が期待できます。
たとえるなら、これらの食品は「ゴミを減らしてくれるエコな燃料」のようなもので、体を健康に保つ手助けをしてくれます。
当院でのサポート
当院では、痛風の予防と治療に加えて、食事に関するアドバイスも行っています。食事に関する疑問や不安がある方は、ぜひご相談ください。専門の医師が、あなたに合った食事プランを提案し、健康をサポートします。
まとめ
痛風の方は、プリン体を多く含む食品やアルコールに注意し、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。当院では、食事や治療に関するサポートを行っていますので、安心してご相談ください。
監修者プロフィール
院長 山田 朋英 (Tomohide Yamada)
医学博士 (東京大学)
山田院長は、糖尿病・甲状腺・内分泌内科の専門医であり、東京大学で医学博士号を取得しています。東大病院での指導医としての経験や、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドンでの客員教授としての国際的な研究経験を持ち、生まれ故郷の蒲田でクリニックを開院しました。
資格・専門性
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医
- 日本内科学会 総合内科専門医
豊富な臨床と研究の経験を活かし、糖尿病や甲状腺疾患における最新の治療を提供しています。