食後高血糖症・反応性低血糖症とは?

食後高血糖症って何?

食事の後に血糖値が急激に上がったり、その後急に下がってしまうことがあります。これを「食後高血糖症」や「反応性低血糖症」と呼びますが、体にどんな影響があるのでしょうか?このページでは、食後高血糖症と反応性低血糖症について、わかりやすく説明します。

 

食後高血糖症は、食事をした後に血糖値が急激に上がる状態のことです。通常、食事をすると血糖値は少しずつ上がり、その後ゆっくりと下がりますが、食後高血糖症では血糖値が一気に上がります。この状態が続くと、糖尿病のリスクが高くなります。

たとえるなら、車にガソリンを一気に入れすぎて、エンジンが急に回り始めるようなものです。この急な変化が体に負担をかけてしまいます。

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反応性低血糖症って何?

反応性低血糖症は、食事をした後に血糖値が急に下がる状態のことです。食後に血糖値が一度上がった後、体がインスリンをたくさん分泌しすぎることで、今度は血糖値が急激に下がってしまいます。この結果、体がだるくなったり、イライラしたり、空腹感が強くなったりすることがあります。

たとえるなら、車が急発進した後、急ブレーキをかけてしまうようなものです。この急な変化が体に悪影響を与えることがあります。

厚生労働省 - 糖尿病に関する情報
日本糖尿病学会 -糖尿病について
国立国際医療研究センター - 糖尿病について

食後高血糖症と反応性低血糖症の影響

これらの状態が続くと、体が疲れやすくなり、食後に眠気やだるさを感じることがあります。また、食後高血糖症が続くと、糖尿病や心臓病のリスクが高まり、反応性低血糖症が続くと、体のエネルギーが不足しやすくなります。

たとえるなら、車のエンジンを急に回したり止めたりすることで、エンジン自体に負担がかかり、故障のリスクが高くなるようなものです。

どうやって予防するの?

食後高血糖症や反応性低血糖症を予防するためには、食事の仕方に気をつけることが大切です。以下の方法が役立ちます。

ゆっくり食べる:急いで食べると、血糖値が急激に上がりやすくなります。ゆっくり食べることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
食物繊維を多く摂る:野菜や全粒穀物など、食物繊維を含む食品は、血糖値の急上昇を防ぐのに役立ちます。
食事のバランスを整える:炭水化物だけでなく、タンパク質や脂質をバランスよく摂ることで、血糖値の変動を抑えることができます。


たとえるなら、車をスムーズに運転するために、アクセルやブレーキをゆっくり操作するようなものです。これにより、体に無理な負担をかけずにすみます。

当院でのサポート

 

当院では、食後高血糖症や反応性低血糖症に関する診断や治療を行っています。食後の体調が気になる方や、血糖値の変動に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、あなたの健康をサポートし、最適な治療プランを提案します。

食後高血糖症や反応性低血糖症は、体に負担をかける状態ですが、適切な食事の仕方で予防することができます。当院では、これらの状態に関する診断・治療をサポートしていますので、安心してご相談ください。

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監修者プロフィール
**院長 山田 朋英 (Tomohide Yamada)**
**医学博士 (東京大学)**

山田院長は、糖尿病・甲状腺・内分泌内科の専門医であり、東京大学で医学博士号を取得しています。東大病院での指導医としての経験や、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドンでの客員教授としての国際的な研究経験を持ち、生まれ故郷の蒲田でクリニックを開院しました。

**資格・専門性**
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医
- 日本内科学会 総合内科専門医

豊富な臨床と研究の経験を活かし、糖尿病や甲状腺疾患における最新の治療を提供しています。

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