甲状腺機能低下症ってどんな病気?
「甲状腺機能低下症」という病気は、甲状腺が十分に働かなくなることで、体にいろいろな不調が現れる状態です。甲状腺は、体のエネルギーをコントロールする役割をしているので、調子が悪くなると体が元気をなくしてしまいます。このページでは、甲状腺機能低下症の症状をチェックできるように、わかりやすく説明します。
たとえるなら、甲状腺機能低下症は「エンジンが動かなくなって、車がゆっくりしか進まなくなる」ような状態です。
甲状腺機能低下症の主な症状をチェックしよう
甲状腺機能低下症には、さまざまな症状があります。以下の症状に心当たりがある場合は、医師に相談してみることをおすすめします。
甲状腺機能低下症の症状は、初期段階では軽度で見過ごされがちですが、進行すると次第に深刻な症状が現れることがあります。以下に、代表的な症状を紹介します。
1. 疲れやすい、無気力
甲状腺ホルモンが不足すると、体のエネルギー代謝が低下し、慢性的な疲労感や無気力が生じます。日常生活での活力が低下し、休息を取っても疲れが取れにくい状態が続く場合、甲状腺機能低下症の可能性があります。
2. 体重増加
甲状腺機能低下症では、代謝が低下するため、カロリー消費が減り、結果的に体重が増加しやすくなります。食事量や運動習慣が変わらないにもかかわらず、急激に体重が増える場合は、甲状腺機能低下が原因である可能性があります。
3. 寒がり
甲状腺ホルモンは体温調整にも関与しており、不足すると寒さに敏感になります。特に手足が冷えやすくなるなど、寒がりの症状が強まることがあります。
4. 肌や髪の乾燥
甲状腺機能低下症では、肌や髪の健康にも影響が出ます。肌が乾燥しやすくなり、髪が抜けやすくなることがあります。髪が薄くなる、皮膚がカサカサするなどの変化も、甲状腺機能の低下による影響です。
5. 気分の落ち込みや記憶力の低下
甲状腺ホルモンは、脳の機能にも影響を与えます。不足すると、気分が落ち込みやすくなったり、記憶力や集中力が低下することがあります。軽度のうつ症状や精神的な不安感も、甲状腺機能低下症に関連している場合があります。
甲状腺機能低下症の早期発見が大切