答え
血中の脂質は主にコレステロール、中性脂肪、リン脂質などからなります。血中ではアポリポ蛋白と結合して、VLDL、LDL、HDLというリポ蛋白の形で溶存しています。
甲状腺ホルモンは、
・VLDL、LDLのアポリポ蛋白の合成低下
・VLDL、LDLの受容体LRP1を増加させ、血中のLDLを低下
・HDLのアポリポ蛋白の取り込み増加
・コレステロールを胆汁酸にする、CYP7A1の増加させ、さらに胆汁酸を排出させるABCG5とABCG8を増加
上記の働きがあるために、甲状腺機能が低下することで、LDLの上昇がみられます。
良くわからないときは、先生にきいてくださいね。つづく。
どうして甲状腺機能が低下すると、コレステロールが増えるのでしょう?甲状腺・糖尿病代謝の臨床検査その1
2023.03.28