ステロイドって何？
「ステロイドを使っているけど、糖尿病になりやすいって本当？」と疑問に思う方も多いかもしれません。実は、ステロイド薬の使用は、糖尿病を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。このページでは、ステロイドと糖尿病の関係について、わかりやすく説明します。
ステロイドは、体の炎症を抑えたり、免疫の働きを調整したりする強力な薬です。病気やケガ、アレルギー、自己免疫疾患などの治療に使われることが多いです。ステロイドは非常に効果的ですが、長期間使用すると体にいくつかの副作用が現れることがあります。
たとえるなら、ステロイドは「体の中で火事が起きたときに消防車を呼ぶような薬」で、強力に炎症を鎮めることができるのです。
なぜステロイドが糖尿病を引き起こすの？
ステロイドは、体がブドウ糖を使う方法に影響を与えます。ステロイドを使用すると、肝臓からたくさんのブドウ糖が血液中に放出され、さらにインスリンの働きが抑えられます。その結果、血糖値が上がりやすくなり、糖尿病が引き起こされることがあります。これを「ステロイド誘発性糖尿病」と呼びます。
たとえるなら、ステロイドは「ブドウ糖の蛇口を開けっぱなしにしてしまう薬」のようなもので、血糖値が上がりすぎる原因となります。
ステロイド糖尿病の症状
ステロイド誘発性糖尿病は、普通の糖尿病と同じような症状が現れます。次のような症状が見られたら、ステロイド糖尿病の可能性があるかもしれません。
喉が渇く：水を飲んでもすぐに喉が渇く感じがします。
頻尿：トイレに行く回数が増える。
体重が減る：食事をしているのに体重が減ることがあります。
疲れやすい：いつもだるく感じ、疲れが取れません。
これらの症状がある場合、血糖値が上がりすぎている可能性があります。
ステロイド糖尿病の予防と治療
ステロイドを使用する際には、糖尿病を予防するために血糖値を注意深く管理することが大切です。ステロイドを使っている方や使う予定の方は、以下のような対策を心がけましょう。
血糖値の定期的なチェック：ステロイドを使っている間は、血糖値を定期的に測りましょう。早期に異常を発見することが重要です。
食事に気をつける：炭水化物や糖分の多い食品を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
運動を取り入れる：適度な運動をすることで、血糖値をコントロールしやすくなります。
ステロイド糖尿病が発症した場合は、通常の糖尿病と同じように、薬物療法や食事療法、運動療法を行います。ただし、一般的な糖尿病と比べて、食後の血糖の増加がしやすいなど、治療方法に若干考慮が必要であることがあります。
当院でのサポート
当院では、ステロイド糖尿病の予防や治療に関する診断とサポートを行っています。ステロイドを使っている方や、血糖値が気になる方は、ぜひご相談ください。経験豊富な医師が、あなたに最適な治療プランを提案し、健康をサポートします。
ステロイド薬の使用は、糖尿病を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。ステロイドを使っている間は、血糖値の管理が重要です。当院では、ステロイド糖尿病に関する診察と治療を行っていますので、安心してご相談ください。
