バセドウ病の症状をチェックしよう!

バセドウ病ってどんな病気?

「バセドウ病」という名前を聞いたことがありますか?バセドウ病は、甲状腺が過剰に働くことで体にさまざまな症状が現れる病気です。もし、自分がバセドウ病かもしれないと思ったら、どんな症状があるかを知っておくことが大切です。このページでは、バセドウ病の症状をチェックできるようにわかりやすく説明します。

バセドウ病は、甲状腺が必要以上にホルモンを作りすぎてしまう病気です。甲状腺は、体のエネルギーをコントロールする重要な役割を持っていますが、バセドウ病になると、そのエンジンが暴走してしまうことがあります。その結果、体にいろいろな不調が現れることがあります。

甲状腺機能亢進症の症状をチェックしよう!
甲状腺機能低下症の症状をチェックしよう!

バセドウ病の主な症状をチェックしよう

バセドウ病の症状はさまざまですが、以下のようなものがあります。もしこれらの症状に心当たりがある場合は、医師に相談してみることをおすすめします。

 

心臓がドキドキする(動悸)

バセドウ病になると、心臓がドキドキすることがあります。まるで運動をしているときのように、特に何もしていなくても心臓が早く動いているように感じることがあります。

体が暑く感じる

バセドウ病の人は、体が暑く感じたり、汗をかきやすくなったりすることがあります。まるで体がいつもオーバーヒートしているように感じることがあります。
たとえるなら、エンジンが過熱している車のように、体が暑くなってしまうのです。

手が震える

バセドウ病の症状の一つとして、手が震えることがあります。これも、体が興奮状態にあるためで、手が細かく震えてしまうことがあります。
たとえるなら、エンジンが暴走して、車がガタガタと揺れているような感じです。

体重が減る

食べる量は変わらないのに、どんどん体重が減っていくのもバセドウ病の特徴です。体が常にエネルギーを使い続けているため、自然と体重が減ってしまうことがあります。
たとえるなら、燃料が減り続ける車のように、体のエネルギーがどんどん使われてしまうのです。

目が出てくる(眼球突出)

バセドウ病の中には、目が飛び出して見えることがあります。これは、バセドウ病の一部の人に見られる特徴で、目の奥にある組織が腫れて目が前に押し出されてしまうことが原因です。
たとえるなら、車のヘッドライトが少し前に突き出してしまったような状態です。

厚生労働省 - 甲状腺の病気に関する情報
日本甲状腺学会 - 甲状腺疾患について
日本内分泌学会 - 甲状腺疾患について

バセドウ病の早期発見が大切

バセドウ病の症状は、軽度なものから深刻なものまで多岐にわたります。早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。放置しておくと、症状が進行し、心臓に負担がかかることや、骨が弱くなる骨粗しょう症、さらには甲状腺クリーゼと呼ばれる命に関わる緊急事態を引き起こすこともあります。

1. 定期的な血液検査
バセドウ病の診断には、血液検査が欠かせません。甲状腺ホルモン(T3、T4)のレベルや甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を確認することで、甲状腺の状態を把握することができます。また、自己抗体の有無も検査によって確認できます。当院では、30分から40分で迅速に甲状腺ホルモンの結果が分かる機器を導入しています。

2. バセドウ病の治療法
バセドウ病の治療には、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素治療、手術などがあり、患者の症状やライフスタイルに応じて最適な治療法が選ばれます。抗甲状腺薬は、甲状腺ホルモンの生成を抑える薬であり、長期的な治療が必要です。放射性ヨウ素治療は、甲状腺の一部を破壊してホルモンの生成量を抑える方法で、手術は甲状腺を部分的または完全に切除する方法です。

3. 適切な治療が合併症を防ぐ
適切な治療を受けることで、バセドウ病の症状をコントロールし、合併症の発症を防ぐことができます。心臓への負担や骨の弱化を予防するためにも、早期の治療開始が重要です。

 

当院でのサポート

当院では、バセドウ病の診断から治療、長期的なフォローアップまで、包括的なサポートを提供しています。バセドウ病は、適切な診断と治療を受けることで、症状を効果的にコントロールし、日常生活を取り戻すことが可能です。

1. 詳細な診断と血液検査
当院では、患者様の症状や体調に基づき、詳細な血液検査を行い、甲状腺ホルモンのレベルを確認します。バセドウ病の診断には、甲状腺ホルモンだけでなく、自己抗体の検査も重要です。これにより、正確な診断が可能となります。

2. 個別に合わせた治療プラン
バセドウ病の治療には、患者様の状態に応じた個別の治療プランが必要です。当院では、抗甲状腺薬の服用方法や放射性ヨウ素治療の選択、手術が必要な場合の判断を慎重に行い、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。

3. 継続的なフォローアップ
バセドウ病は、長期的な治療と管理が求められる病気です。当院では、定期的な血液検査や診察を通じて、甲状腺ホルモンのバランスをチェックし、治療の効果を確認しながら、患者様が安心して治療を続けられるようサポートしています。

4. ライフスタイルに関するアドバイス
甲状腺機能を安定させるためには、適切な治療だけでなく、日常生活におけるライフスタイルの管理も重要です。当院では、ストレス管理やバランスの取れた食生活、適度な運動の重要性についてアドバイスし、総合的な健康管理をサポートしています。

まとめ

バセドウ病の症状には、心臓のドキドキや体の暑さ、手の震え、体重の減少、目の変化などがあります。もしこれらの症状が気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。当院では、バセドウ病の診断・治療をサポートしていますので、安心してご相談ください。

当院では、糖尿病の運動療法について、個々の患者さんに合ったアドバイスを提供しています。運動を安全に始めるために、医師と相談しながら計画を立てることができます。禁忌事項についても詳しく説明し、安心して運動を取り入れられるようサポートしています。健康的な運動習慣を身につけるために、ぜひご相談ください。

---

監修者プロフィール
院長 山田 朋英 (Tomohide Yamada)
医学博士 (東京大学)

山田院長は、糖尿病・甲状腺・内分泌内科の専門医であり、東京大学で医学博士号を取得しています。東大病院での指導医としての経験や、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドンでの客員教授としての国際的な研究経験を持ち、生まれ故郷の蒲田でクリニックを開院しました。

資格・専門性
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医
- 日本内科学会 総合内科専門医

豊富な臨床と研究の経験を活かし、糖尿病や甲状腺疾患における最新の治療を提供しています。

TOPへ