バセドウ病は怖い病気なの?
「バセドウ病は怖い病気なのか?」と聞かれると、答えは一概に「はい」でも「いいえ」でもありません。バセドウ病は、甲状腺が過剰に働くことによって体に様々な影響を及ぼす自己免疫疾患です。この病気により、心拍が速くなったり、手の震えや発汗が増えたりすることがあります。また、体重が急激に減少したり、気分が不安定になりやすくなることもあります。そのため、症状が顕著な場合は、患者さんやその周囲の方にとって「怖い」と感じられることも少なくありません。しかし、早期発見と適切な治療によって症状を管理できるため、正しい知識とサポートを得ることで、健康な日常生活を送ることが可能です。この記事では、バセドウ病についての正しい理解と、安心して治療に臨むためのポイントについて詳しく解説します。
バセドウ病ってどんな病気?
バセドウ病は、甲状腺が過剰にホルモンを分泌することで起こる自己免疫疾患です。
甲状腺ホルモンは代謝をコントロールする役割があり、これが増えすぎると体内の代謝が急速に活発化し、さまざまな症状が現れます。主な症状には、頻脈(心拍数の増加)、手足の震え、過度の発汗、体重減少、疲れやすさ、不安感、イライラなどがあります。また、目の突出(眼球突出)も特徴的な症状の一つで、視覚的な変化が生じることもあります。バセドウ病の原因は、自己免疫が誤って甲状腺を刺激し続けるためで、性別では特に女性に多く発症する傾向があります。治療には、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素治療、手術などがあり、症状や個々の状態に応じて最適な方法が選ばれます。適切な治療と管理によって、症状のコントロールが可能であり、日常生活の質を維持することが可能です。
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バセドウ病の治療法は?
バセドウ病は、適切な治療を受ければ日常生活を取り戻せる病気です。しっかり治療を続けることで多くの人が普通の生活を送っています。
バセドウ病の治療には、主に3つの方法があります。
薬物療法: 甲状腺の働きを抑える薬を使います。これにより、エネルギーの使いすぎを防ぎます。
アイソトープ治療: 放射性ヨウ素を使って、甲状腺の細胞を減らす治療法です。
外科手術: 甲状腺を一部取り除く手術も選択肢の一つです。
たとえるなら、エンジンを冷ますための冷却装置を追加するように、薬や治療で体を落ち着かせることができるのです。
当院でのサポート
当院では、バセドウ病をはじめとした甲状腺疾患の診断と治療を専門に行っています。
経験豊富な医師が、あなたの症状に合わせた最適な治療法を提案します。バセドウ病について不安がある方や、症状に心当たりがある方は、ぜひご相談ください。
バセドウ病は、適切な治療を受けることでコントロールできる病気です。「怖い病気」と心配せず、早めに医師に相談することで、健康な生活を取り戻すことができます。当院では、バセドウ病の治療に関するサポートを行っていますので、安心してご相談ください。
監修者プロフィール
院長 山田 朋英 (Tomohide Yamada)
医学博士 (東京大学)
山田院長は、糖尿病・甲状腺・内分泌内科の専門医であり、東京大学で医学博士号を取得しています。東大病院での指導医としての経験や、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドンでの客員教授としての国際的な研究経験を持ち、生まれ故郷の蒲田でクリニックを開院しました。
資格・専門性
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医
日本内科学会 総合内科専門医
豊富な臨床と研究の経験を活かし、糖尿病や甲状腺疾患における最新の治療を提供しています。