ヘモグロビンA1c（HbA1c）って何？
「ヘモグロビンA1c」（HbA1c）という言葉を聞いたことがありますか？これは、血糖値を長い期間にわたって見るための大切な検査項目です。ヘモグロビンA1cは、過去1〜2か月の平均的な血糖値を反映しています。このページでは、健康な人(健常者）のヘモグロビンA1cの基準値について、わかりやすく説明します。
ヘモグロビンA1cは、血液中の「ヘモグロビン」という物質と糖が結びついたものです。血糖値が高くなると、この結びつきも増えていきます。ヘモグロビンA1cの値を見ることで、過去1〜2か月の血糖値が高かったかどうかを知ることができます。
たとえるなら、ヘモグロビンA1cは「長いドライブの間、ガソリンがどれくらい使われたか」を見るようなものです。1日の血糖値だけでなく、長い期間にわたる平均的な状態を確認できるのです。
健康な人(健常者）のヘモグロビンA1cの基準値
健康な人（健常者）の場合、ヘモグロビンA1cの基準値は4.6％〜5.6％とされています。この範囲にある場合、血糖値が正常にコントロールされていると考えられます。ヘモグロビンA1cの値が高いと、糖尿病のリスクがあるため、注意が必要です。ヘモグロビンA1c（HbA1c）が6.5%以上が糖尿病型となります。
たとえるなら、ガソリンメーターが適切な範囲内にあるときは、車が順調に走っているのと同じです。この範囲を超えると、エンジンに問題が起こる可能性が高くなります。
ヘモグロビンA1cが高いとどうなるの？
ヘモグロビンA1cが基準値より高いと、過去数か月間にわたって血糖値が高かったことを示しています。これが続くと、糖尿病のリスクが高まり、心臓や目、腎臓などに悪影響が出ることがあります。
たとえるなら、ガソリンが過剰に使われてエンジンがオーバーヒートするようなものです。体に負担がかかり、健康に影響が出ることがあります。
定期的にヘモグロビンA1cをチェックすることの大切さ
ヘモグロビンA1cを定期的にチェックすることで、血糖値の状態を長期間にわたって確認できます。特に、家族に糖尿病の方がいる場合や、体重が増えたり、疲れやすくなったと感じる場合は、ヘモグロビンA1cの検査が健康管理に役立ちます。
たとえるなら、ガソリンメーターを定期的に確認して、車が正常に動いているかどうかをチェックするようなものです。
当院でのサポート
当院では、ヘモグロビンA1cの測定や糖尿病に関する検査を行っています。ヘモグロビンA1cの値が気になる方や、健康診断で異常が見つかった方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、あなたの健康をサポートし、最適な治療プランを提案します。
健康な人（健常者）のヘモグロビンA1cの基準値は4.6％〜5.6％です。健康を守るために、定期的にヘモグロビンA1cをチェックすることが大切です。当院では、ヘモグロビンA1cに関する検査や治療のサポートを行っていますので、安心してご相談ください。
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監修者プロフィール
院長 山田 朋英 (Tomohide Yamada)
医学博士 (東京大学)
山田院長は、糖尿病・甲状腺・内分泌内科の専門医であり、東京大学で医学博士号を取得しています。東大病院での指導医としての経験や、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドンでの客員教授としての国際的な研究経験を持ち、生まれ故郷の蒲田でクリニックを開院しました。
資格・専門性
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医
- 日本内科学会 総合内科専門医
豊富な臨床と研究の経験を活かし、糖尿病や甲状腺疾患における最新の治療を提供しています。
