甲状腺機能低下症とは
「甲状腺機能低下症」という病気は、甲状腺がうまく働かないことで起こります。甲状腺は体のエネルギーをコントロールする大切な臓器です。この病気があると、体がだるくなったり、寒さに弱くなったりしますが、妊娠を希望する方にとっても影響があります。
このページでは、甲状腺機能低下症が不妊治療や妊娠にどう関係するのか、わかりやすく説明します。
甲状腺機能低下症とは、甲状腺が十分に働かず、体に必要なホルモンが足りなくなる状態です。
これにより、体のエネルギーがうまく作れなくなり、いろいろな症状が出ます。たとえるなら、甲状腺は「体のエンジンのスイッチ」のようなものです。このスイッチが壊れてしまうと、エンジンがうまく動かず、体が疲れやすくなったり、寒さに弱くなったりします。
TSHとは
TSHは「甲状腺刺激ホルモン」と呼ばれるもので、甲状腺に「もっと働いて!」と命令を出すホルモンです。甲状腺機能低下症があると、このTSHの数値が高くなります。これは、甲状腺が十分に働いていないので、体が「もっと頑張って!」と命令を出しているためです。
たとえるなら、エンジンがうまく動かない車に対して、アクセルを踏んでもなかなか進まないので、もっと強くアクセルを踏んでいるような状態です。
甲状腺機能低下症と妊娠・不妊治療
甲状腺機能低下症があると、妊娠しづらくなることがあります。
これは、甲状腺ホルモンが体全体の調子を整える役割を持っているからです。
このホルモンが不足すると、妊娠に必要な体の準備が整いにくくなってしまいます。不妊治療中の方や、これから妊娠を考えている方にとって、甲状腺の状態をしっかり管理することはとても大切です。特に、TSHの値が高すぎると、妊娠しにくくなることがあるため、医師と相談しながら治療を行うことが重要です。
たとえるなら、エンジンがしっかり動いていないと、遠くに旅行に行くのが難しくなるように、甲状腺ホルモンが足りないと、妊娠という大切な体の準備が難しくなるということです。
妊娠中の甲状腺機能低下症
妊娠中にも甲状腺機能低下症は影響を及ぼすことがあります。妊娠中は、赤ちゃんの成長のために甲状腺ホルモンがさらに重要になります。甲状腺ホルモンが不足すると、赤ちゃんの発育にも影響が出ることがあるので、妊娠中の方は甲状腺の状態をしっかりチェックすることが大切です。
たとえるなら、赤ちゃんが健康に成長するためには、「安定したエンジン」の助けが必要ということです。
当院での甲状腺機能低下症の治療
当院では、甲状腺機能低下症の治療を専門的に行っています。不妊治療中の方や妊娠を考えている方に向けて、TSHの値を適切にコントロールするための治療プランを提案します。甲状腺機能低下症がある方でも、安心して妊娠に向けた準備を進められるよう、しっかりサポートします。
まとめ
甲状腺機能低下症は、不妊治療や妊娠に大きな影響を与えることがあります。しかし、適切な治療を受けることで、健康的な妊娠をサポートすることができます。
当院では、甲状腺機能低下症の治療を専門的に行い、妊娠を希望する方へのサポートも行っています。甲状腺のことで不安がある方は、ぜひご相談ください。